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慶大野球部・橋本選手(左)の解説を聞きながら観戦する小学生ら=2024年9月29日、神宮球場、中村英一郎撮影

 野球をする子どもたちが、慶大野球部員と一緒に六大学野球を観戦できる企画が29日、神宮球場(東京都新宿区)で始まった。売りは現役選手による生解説だ。

 この日のカードは慶応対明治。神奈川県大和市からやって来た小学5年の菊池孝太郎さんの隣にいたのは、橋本浩平選手(3年)。慶大野球部に所属する外野手だ。試合を一緒に見ながら、プレーする選手の特徴や、1球ごとに変化する野手のポジションを熱心に解説していた。

 この日参加した3人のうちの1人、横浜翠陵高校野球部1年の佐伯准之介さんは「選手目線で、専門的な話を聞けた」と満足そうに話した。橋本選手は言う。「この機会を通じて、野球だけでなく、大学生活や勉強のことも伝えたい。文武両道は学生野球の永遠のテーマなので」

 今回の試みは、大学野球に親しんでもらいたいという思いから、「KEIO文武の学舎(まなびや)プロジェクト」と銘打って、慶大野球部が企画した。マネジャーの河野陽波(ひな)さん(4年)は「ファンを増やして、大学関係者以外の人にも球場に足を運んでほしい」と抱負を語る。

 参加対象は野球団体に所属する小学5年生から高校生。10月6日の東大戦、同20日の法大戦でも開催予定で、各試合の3日前までに慶大野球部ホームページから申し込む。各自で応援席券を購入しての参加となる。(中村英一郎)

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