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問題が配られ、適性検査の開始を待つ受検生たち=2025年1月11日午前9時41分、名古屋市東区、富岡崇撮影
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 今年4月に開校する愛知県立中高一貫校4校の付属中学の入学者選抜が11日始まり、計2725人が初めての適性検査に臨んだ。

 募集人数は、明和、半田、刈谷の普通コース、津島の国際探究コースが各80人。明和の音楽コースが20人。この日の受検者数は明和の普通コースが1333人、半田が390人、刈谷が803人、津島が163人。明和の音楽コースは36人。欠席者は計53人だった。

 午前8時30分。県立明和高校(名古屋市東区)の校門前には、入場開始30分前にもかかわらず受検生と保護者の長い列ができていた。門が開くと、保護者らは「いってらっしゃい」「がんばってね」と子どもたちに声をかけて送り出した。学習塾関係者の姿もあり、校門近くで子どもたちに激励の言葉をかけていた。

 会場内で受検生たちは45人ずつ教室に割り振られ、緊張した面持ちで注意深く検査前のアナウンスを聞いていた。

 スケジュールの変更もあった。明和高校では、校舎の建て替え工事のため仮設校舎が会場となったが、学校側が事前に行ったシミュレーションの結果、トイレの数が少なく、混雑が予想されたことから、当日の休憩時間を延長することに。受検者には受検票や学校のウェブページで事前に通知されており、予定通り2時限目の適性検査は開始時刻が15分繰り下げられた。明和の第2会場の県立愛知総合工科高校(同市千種区)でも同様の措置が取られた。

 急病などやむを得ない理由で受検できなかった志願者のための追検査は18日に予定されている。

 普通コースと国際探究コースの1次合格者は、18日にある2次選抜の面接に進む。音楽コースの受検者は11日に実技検査も受けており、全員が18日にある別の実技検査と面接に臨む。いずれも最終合格者の発表は24日に県教育委員会のウェブページである。

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