愛知県

 町内の7小中学校を統合し、日本福祉大学美浜キャンパス内に小中一貫校を造る計画について、愛知県美浜町は事業費の高騰を受け、開校時期が予定している2030年度から先に延びる可能性が高くなったと26日、明らかにした。

 町は昨春、開校予定時期を28年度としていた。だが昨夏、建設業界の人手不足などを理由に30年度にずらすことにした。その後、検討作業をする中で、建設候補地だった同大美浜キャンパス内での造成工事費が想定以上にかさむことが判明。事業費が見込んでいた六十数億円から100億円に達する恐れが出てきたという。

 このため町は、候補地を大学キャンパス内の別の場所を含め、町内全域で改めて探し、検討する。新年度当初予算案に関連予算は盛り込まなかった。八谷充則町長は「(当初計画は)町の予算規模から極めて難しくなった。小中一貫校を造るという方針は変わっていない。開校年は未定」と話した。

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