岡崎市長選で当選した内田康宏氏=2024年10月7日午前0時5分、愛知県岡崎市、松本敏博撮影

 愛知県岡崎市長選は6日に投開票され、無所属で前職の内田康宏氏(71)=自民、公明推薦=が、いずれも無所属で現職の中根康浩氏(62)、新顔で元市職員の昼田浩一郎氏(36)、新顔で音楽教室社長のアーニー(本名・冨田靖成)氏(51)の3人を破って市長返り咲きを果たした。当日有権者数は30万6749人、投票率は53・47%(前回57・25%)だった。

 内田氏は「岡崎再生」をスローガンに、2期務めた市長時代の実績ややり残した施策の再始動を訴えた。また、コロナ禍の前回、中根氏が掲げて果たせなかった「市民一律5万円還元」を「実現できない公約を訴えて当選した」と批判。自民、公明の国会議員らが応援に訪れるなど組織戦を展開し、支持を集めた。

 中根氏は食(Food)、エネルギー(Energy)、人によりそう政策(Care)の英語の頭文字を取った「FEC自給圏」を作りたいとして、地域経済の自立に向けて農業や再生可能エネルギーの支援拡充、18歳までの医療費無償化などを訴え、2期目への支援をアピールしたが、「5万円」の前回公約に対する他陣営からの批判などが響き、再選は果たせなかった。

 また、若さを前面に「30年後も選ばれるまちづくり」を訴えた昼田氏、大型音楽祭などを起爆剤にした街の活性化などを訴えたアーニー氏も支持を広げられなかった。

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