NPO法人「性暴力救援センター・大阪(SACHICO)」の存続を求める、有志の署名活動が進んでいる。8月からの約2カ月で1万筆以上が集まっており、大阪府議会に請願書とともに提出する予定。さらなる協力を呼びかけている。
- もう限界…性被害を受けた人の支援拠点 先駆者が訴える運営の危機
SACHICOは性暴力の被害に遭った人たちのケアをしてきたが、今年度末までに拠点病院から退去するよう求められている。
11日の会見には、過去にSACHICOの支援を受けた佐藤晴美さんが出席。家族が性暴力を受けて相談したといい、「医師と支援員が連携して対応してくれたので安心できた。被害者支援の拠点を確保してほしい」と話した。
佐藤さんら数人は8月から署名活動を始め、紙やウェブサイトで府内外からこれまでに計約1万500筆を集めたという。
SACHICOの久保田康愛理事長も11日、「被害後速やかに緊急避妊や性暴力の証拠の採取をするために、被害相談と診療を同時に開始する病院拠点型のセンターが不可欠」と訴えた。
来年度も活動をできるよう、府の責任で新たな病院に移転させるよう求めている。
SACHICOは松原市の民間病院を拠点とし、同院の産婦人科医が診療をする病院拠点型のワンストップセンターとして活動を続けてきたが、人員不足や医師の働き方改革などから病院の協力を得られなくなった。
署名は11月30日まで受け付けている。詳細は「性暴力救援センター・大阪SACHICOの存続と発展を願う会」のノート(https://note.com/sachico_seigan/