徳島県

 秋の全国交通安全運動(21~30日)に合わせ、一般社団法人自転車協会(東京)が、2023年の「中学・高校生の通学時における自転車事故発生件数」をまとめた。1万人当たりの事故発生件数は、全国の都道府県で徳島は中学生がワースト2位、高校生はワースト3位だった。

 協会によると、23年に徳島県内で起きた1万人当たりの通学時の自転車事故件数は、中学生が19.70件(発生件数35件)でワースト2位、高校生は45.64件(同78件)でワースト3位だった。

 ワースト1位はいずれも群馬県(1万人当たりで中学生34.63件、高校生108.92件)、高校生のワースト2位は静岡県(同64.80件)。全国平均は1万人当たりで中学生5.33件、高校生23.75件だった。

 23年4月1日施行の改正道路交通法で、自転車に乗るときのヘルメットの着用が「努力義務」となった。事故時の着用率は全国では中学生70.1%、高校生10.7%で、高校生の約9割が未着用だったことから、協会は「自転車に乗用中の事故で亡くなった方は、約6割が頭に致命傷を負った。ヘルメット未着用の方の致死率は、着用者に比べて約2倍も高い」としたうえで、「中学校では着用がある程度、徹底されている。高校ではより一層、徹底することが求められる」と呼びかけている。(森直由)

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