一回に適時打を放ち、一塁上で「丸ポーズ」をする徳丸快晴=2024年9月2日、天母球場、大坂尚子撮影

 野球の第13回U18(18歳以下)アジア選手権は2日、台湾で開幕し、1次リーグB組の日本は香港との初戦に19―0(5回コールド)で快勝した。一回に打者一巡の攻撃で7点を挙げると、二回以降も毎回得点。4番石塚裕惺(花咲徳栄)と5番徳丸快晴(大阪桐蔭)がともに3安打4打点と活躍。投げては3投手が無安打で零封リレーした。1次リーグは4チームずつ2組に分かれて総当たりで行う。日本の次戦は3日でスリランカが相手。

徳丸が3連続「丸ポーズ」

 5番に座った徳丸快晴(大阪桐蔭)が3打席連続適時打と、大舞台での強さを見せた。一回は中前適時打、二回は右前適時打を放ち、三回2死二、三塁では直球を振り切って右翼への2点二塁打にした。

 大阪桐蔭で1年から中軸を任されてきた左打者は、今夏の甲子園では7打数無安打に終わり、チームも2回戦で敗れた。「甲子園の独特の雰囲気の中で自分の力を出す難しさがあった。1球1球が大事だとより感じた」。苦い経験を教訓に、この日の安打3本はいずれも追い込まれる前に、しっかりバットを振った。

 バット以外でもチームメートを盛り上げた。塁上で両手で丸を作る「丸ポーズ」。台湾入りの直前にあった大学生との試合で仲間たちに促されて誕生した。「僕がヒットを打ったときにみんながやり出した。ヒットが出ないとできないので、しっかり打っていきたい」(台北=大坂尚子)

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