親指を少し曲げて能登半島の地形を表す「能登ポーズ」をする日本航空石川の吹奏楽団と、音楽監督の藤井一弥さん(前列左から4人目)=2024年12月12日午後6時45分、東京都青梅市、石川瀬里撮影

 能登半島地震で被災し、東京都青梅市で避難生活を送る日本航空高校石川校(石川県輪島市)の吹奏楽団とダンス部が、避難先の地域の吹奏楽部とチャリティーコンサートを開く。復興を願う気持ちを音にのせて能登に届けたい――。参加者らは26日の本番に向け、そんな思いで準備を進めている。

 同校は昨年4月から、明星大(日野市)青梅キャンパスの仮設寮で全生徒が暮らしている。23人の吹奏楽団は、約半数がモンゴルやタジキスタンなどからの留学生だ。地震の被害をまぬがれた楽器をトラックで何往復もして運び、練習を再開したが、慣れない土地での避難生活は不安ばかりだった。

 そんなとき、声をかけてくれたのが、近隣の学校の吹奏楽部だった。全日本吹奏楽コンクールの常連校である羽村市立羽村一中との合同練習会や、同校を指導してきた明星大の玉寄勝治客員教授ら著名な指導者ともつながることができた。

 日本航空石川の藤井一弥音楽…

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