
変化の過程も、恐れず楽しむ。5月に上演される、元宝塚歌劇団雪組トップスター彩風咲奈のソロコンサート「no man’s land」。全力を注いだ男役の肩書を下ろした今だからこそ、表現できるものを届けたいという。
――昨年10月の退団後、初めての舞台になります。どのようなコンサートになるでしょうか。
自分がこれからどのようなことに挑戦できるのか、どのように成長できるのか、まだまだ未知の段階です。宝塚を卒業して男役から次のステージに行く途中過程の、今しか出来ないことをお客様にお届けしたいなと考えております。
――具体的にはどんな内容になりますか。
「踊ります」ということがまず一つ、ですね。宝塚の曲も、宝塚以外の曲ももりだくさんになります。ダンサーの方々もたくさんいらっしゃいますし、シンガーの方にも出ていただきますし、男性とご一緒するのも初めてですので、色んなコラボレーションをお届けできたらなと。お客様と一緒に楽しめる作品になるかなと思っています。
――コンサートに向けてどんな準備をしていますか。
週に1回は必ず、ダンスのレッスンに行くようにしています。在団していた頃は、男役らしく踊るために女性的にならないようにしていたのですが、今は「もう気を付けなくていいんだな」と。むしろ、これまで使わなかった部分を動かしたり、掘り下げていったりする発見があるので、楽しみながら続けています。
――退団したからこそ、挑戦してみたいことはありますか。
宝塚にいた頃はやっぱり舞台…