秋田と山形の両県で降った記録的な大雨では、山形県酒田市に大雨特別警報が昼と夜に2回発表されるという異例の事態となった。背景には、局所的な天候の急変を予測する難しさがある。

 大雨特別警報は、発表した段階で数十年に1度の経験したことのないような大雨が降り、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高いとして最大級の警戒を求める情報。ただちに命の安全を守ることを求めて自治体が発令する「緊急安全確保」に相当する。

 酒田市では25日午前、雨が急激に強まり、気象庁は午後1時すぎ、大雨特別警報を発表した。その後、雨量は徐々に減り、午後8時台には2.5ミリにまでに弱まった。気象庁は「このまま雨域は離れていく」と予想し、夜に大雨警報に引き下げた。

■小スケールの急変、予想困難…

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