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アユを味わう子どもたち=2024年9月24日午後0時28分、延岡市大貫町3丁目、星乃勇介撮影
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 【宮崎】水郷・延岡に、今年もアユの季節がやってきた。市中を流れる川に「鮎(あゆ)やな」がかかるのを前に、地元の飲食店が24日、小学生らを招いて食育講座を開いた。

 「鮎やな」は江戸時代から300年以上続く伝統漁法だ。昔から捕れたアユを味わい、宴を楽しんできた。だが、近年はそうした風習が薄れ、子どもたちがアユを口にする機会が減少。食育講座は、こうした食文化を後世に伝えようと企画された。

 この日は主催者がアユと延岡との歴史を講義した後、竹に刺して焼いたアユを提供した。児童はかぶりついたり、箸で少しずつむしったり。尚学館小6年、黒木理代さん(11)は「味がしっかりしている。内臓までおいしい」と喜んでいた。アユの提供は28日から。「鮎やな」は10月中旬以降にかかる。(星乃勇介)

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