海田―広陵 八回表、海田・田中の適時打で、二塁走者の細工も生還=2024年5月11日午後3時21分、ぶんちゃんしまなみ、根本快撮影
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 広陵が力を存分に発揮した。春季広島県高校野球大会は11日、決勝と3位決定戦が尾道市のぶんちゃんしまなみ球場であった。決勝は広陵が海田を8―2で下し、大会初の3連覇を達成した。3位決定戦は尾道が崇徳に7―3で逆転勝ちした。

 広陵の決勝のマウンドを託されたのは、背番号11の堀田昂佑投手(2年)。183センチの長身から、直球に落ちる球を織り交ぜる。

 六回、安打と捕逸で無死二塁とされた。6点をリードする展開だが、「1点もやらせない」と強気だった。犠打で三塁まで進められたが、海田の3番打者・田中大夢選手(3年)には自慢の直球を内角に投じる。最後は三振を奪い、6回被安打3、失点ゼロで次に託した。「低めを意識して、丁寧に投げることが出来た」と堀田投手。

 今大会、中井哲之監督はエースの高尾響投手(同)をほとんど起用しなかった。他の投手に公式戦を経験させるためだ。堀田投手は3試合で先発。5試合すべてに登板し、無失点の好投を見せた。中井監督は「よく投げてくれた。成長が期待できる」と話した。

 史上初の春の県大会3連覇に大きく貢献した2年生右腕は、夏の連覇の立役者にもなるか。

▽春季広島県高校野球大会決勝

広陵8―2海田(根本快)

 尾道に2点をリードされた四回、崇徳の1番打者、末広(すえひろ)颯人(はやて)選手(3年)に打席が回ってきた。2死一、二塁の好機。前の2打席は三振に倒れたが、「自分が決めないと」と気持ちを切り替えた。

 4球目、内角直球を思い切り引っ張ると、公式戦初の本塁打に。「芯に当たる軽い感覚がした。いったなと思いました」。試合をひっくり返し、その後も二塁打を放つ活躍を見せたが、八回に尾道の5連打などで逆転を許した。末広選手は6月の中国大会出場に向け、「優勝を目指す」と意気込んだ。

▽春季広島県高校野球大会三位決定戦

尾道7―3崇徳(遠藤花)

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