国立広島原爆死没者追悼平和祈念館=2021年4月8日午後3時26分、広島市中区中島町、比嘉展玖撮影

 広島平和文化センターは10日、運営する国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市中区)の今年度の入館者数が43万4215人(9日時点)となり、過去最多を更新したと発表した。

 同館は2002年に、原爆死没者の追悼や被爆体験の継承を目的として開館した。被爆体験記や原爆死没者の遺影を収集し、公開してきた。これまでの入館者数の最多は、18年度の43万3912人だった。

 漆原正浩館長は10日、「来館者に被爆者の『こころ』と『ことば』に触れていただくことが、核兵器廃絶に向けた国際世論の醸成につながっていく」とコメントを発表した。来館者増の要因としては、不安定な世界情勢の中で平和に対する意識が高まったことや、外国人旅行者の増加を挙げた。

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