記者会見する中島土谷クリニックの森石みさき院長(中央)ら=2024年9月2日午後5時20分、広島市中区中島町、遠藤花撮影

 2日午前9時35分ごろ、広島市中区中島町の中島土谷クリニックの職員から「薬品を混ぜてしまって、塩素が発生したかもしれない。気分不良者がいる」と119番通報があった。

 広島県警広島中央署によると、職員や患者ら9人が気分不良を訴え、近くの病院に運ばれて治療を受けている。搬送時に意識はあったという。同署は、複数の薬品が混ざって有毒ガスが発生した可能性があるとみて捜査している。

 会見を開いた森石みさき院長らによると、クリニックの患者の多くが透析患者で、この日午前8時50分ごろ、職員が4階にある透析室の控室で、人工透析装置を消毒するための次亜塩素酸ナトリウムと酢酸を誤って混ぜたところ、ガスが発生したという。

 当時、クリニックには患者や職員ら計約140人がおり、発生したガスによって、患者2人と職員7人がのどの痛みなどを訴えて、近くの病院に入院したという。ガスが発生した容器は密閉して、非常階段から1階まで運んだという。(根本快)

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