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明治神宮大会で準優勝した広島商のベンチ=2024年11月25日、神宮球場、大坂尚子撮影
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 第55回記念明治神宮野球大会は25日、高校の部決勝が東京・神宮球場であり、初出場の広島商は横浜(神奈川)に3―4で敗れ、優勝を逃した。

 準決勝までの2試合は序盤に先制点を奪ったが、決勝は追いかける展開となった。広島商は一回、横浜の先頭打者の安打などから2点を先制され、二回には2点を追加された。三回も1死満塁のピンチを迎えたが、今大会初登板の片岡虎士投手(1年)が救援し、本塁を踏ませなかった。

 七回、相手野手が飛球を見誤る失策などがあり、無安打で2得点。九回には西村銀士主将(2年)と三田桂慎選手(1年)の連打などで1点を挙げたが届かなかった。

 広島商は今大会、エース大宗和響選手(2年)や徳永啓人投手(同)ら4投手が登板。決勝は片岡投手が緩急をつけた投球で、追い上げムードを作った。片岡投手は「緊張したけど、強い気持ちで投げました。要所で甘い球があったので、冬の課題にしたい」と語った。

 荒谷忠勝監督は「経験のない選手が素晴らしい舞台で経験を積めたのが成果だった。粘り強さを自信にし、課題を見直したい」と振り返った。(遠藤花)

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