生成AI(人工知能)の技術が急速に発達し、実在する人物の写真や映像を偽の性的なものに加工したディープフェイクポルノの被害が広がっています。被害に遭わないために、どうすれば良いのか。学校向けに生成AIやSNSの使い方などのネットリテラシー講座を提供する会社「アディッシュ」のスクールガーディアン事業部の三角梨奈・事業部長は「被害を完全に防ぐのは難しい。リスクを減らす取り組みを」とアドバイスします。

 ――生成AIを使った性被害を見聞きしたことはありますか。

 学校から数件ご相談をいただいたことがあります。表面化していないだけで、性被害につながる画像がもっと多く作られている可能性はあります。今後さらに、リスクが増すと懸念しています。

 ――特に注意が必要な年齢は。

 スマホを持ち始める子が増える中学生です。コロナ禍でのオンライン授業で、中学生が性的な言葉を授業中に投稿した事例がありました。こうした悪ふざけを楽しいと感じやすい一方、守るべきルールをきちんと理解仕切れていない子が多い時期だからです。

著作権侵害や名誉毀損の恐れも

 ――保護者はどう向き合えば良いですか。

 まずは保護者自身が、実際に…

共有
Exit mobile version