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スマートミールの認証を得た「MON RÊVE」のタコライス=同店提供

 外食のほか、総菜、弁当などの中食利用が日常になった私たちの食生活。そんな時にも、栄養バランスのとれたメニュー「スマートミール」を選べる環境を整えようとする取り組みが徐々に広がっています。

 スマートミールは、主食・主菜・副菜がそろい、野菜がたっぷり入っていて、食塩の取りすぎにも配慮した食事のこと。日本栄養改善学会などで構成する一般社団法人「健康な食事・食環境コンソーシアム」が提唱しており、1食あたりの基準を設定。これを満たす食事・弁当を提供するレストランやスーパー、社員食堂などを認証する事業を2018年から行っています。

 基準は、女性向けの「ちゃんと」と、男性や身体活動量の多い女性向けの「しっかり」の2種類。オプションで「スマートミールが1日2種類以上ある」「ソースやマヨネーズなどの調味料を別添えで出している」といった19項目があり、満たす数により最高で三つ星が与えられます。

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2018年から認証制度が始まったスマートミール

 認証数は、現在548事業者。神奈川県綾瀬市を拠点にしているキッチンカー「MON RÊVE(モンレーヴ)」は今年、大豆ミートを使ったタコライスで認証を得ました。

 モンレーヴは、大豆ミートのおいしさを知ってもらうことをコンセプトに、小野寺真央さん(36)が姉妹で20年に開業。主に綾瀬市、同県厚木市、茅ケ崎市、東京都町田市などで出店しています。

 綾瀬市の広報紙でスマートミールの制度を知った小野寺さんが市役所と連絡を取り、管理栄養士のサポートを得ながら準備に約1年かけて申請しました。「以前から野菜を多く使い、塩分も適切になるよう料理を作ってきました。認証でその証しになるバッジを得たように感じます」と話します。

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