那覇空港では2020年にも不発弾が見つかった=2020年4月23日午後2時8分、那覇空港、岡田将平撮影

 宮崎空港で2日に起きた爆発事故は、太平洋戦争中に使われた米軍の不発弾が原因とみられている。戦時中の不発弾は、まもなく戦後80年となる今も全国各地で見つかり続けている。3日にも那覇空港で不発弾が見つかり、陸上自衛隊が処理したという。

 1972~2022年度に陸自が処理した不発弾件数は全国で11万7856件、計4487トン。直近の5年間でも毎年1千件以上の処理が行われており、23年度は2348件あった。米軍による空襲や砲撃を受けた地域で、公共工事や再開発事業などの際に、地中から見つかる。

 処理は陸上自衛隊が担い、起爆装置である信管を無効化するなどしてから搬出するが、危険を伴うため、住民の避難や交通規制を伴うことも多い。13年には東京都品川区で周辺住民1150人が、19年には名古屋市千種区で3300人が避難し、大阪府吹田市で22年7月に処理された際にはJR京都線の大阪―高槻などが一時運休した。

全国の空港、日本軍基地にルーツも

 不発弾が最も多く見つかるの…

共有
Exit mobile version