蒸留器から出てきた自家製ウォッカとも呼ばれるサマゴンの香りを確認する男性。帝政ロシア時代から続く伝統だ=2021年4月、モスクワ郊外

 平日の酒販売は2時間だけ――。ロシア北西部ボログダ州のフィリモノフ知事は29日、平日の酒販売を正午~午後2時に限定する規制案を発表した。ロシア下院議員が全国に広げるべきだとの考えを表明するなど、大きな議論となっている。

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 ロシアでは、酒の販売は午前8時~午後11時に認められている。州議会が規制強化に賛成すれば、来年3月から実施される。土日と休日の販売時間は変わらない。

 フィリモノフ氏は「過去1年間で州の人口が7500人減った。勤労世代の死因は71%が酒に関連する」と飲酒の弊害を強調。「ボログダとロシア北部が死滅しつつある」とまで訴えた。

 過去4年間でアルコールを販…

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