授業のある平日、家族と一緒に校外学習へ――。各地に広がる「ラーケーション」と呼ばれる取り組みを、徳島県が4月から県立学校で始める。仕事の都合などで週末に休みが合わない家庭にも、家族で学ぶ機会を持ってもらうのが狙いだ。
「ラーケーション」は英語の「Learning(学び)」と「Vacation(休暇)」を合わせた造語。
県教育委員会によると、平日に家族で、自然や歴史、文化などに触れる体験をしたり、将来の進路選択の参考になるような活動をしたりする場合などに、学校を「欠席」扱いにならずに休むことができる。
1年間に最大3日間、1日ずつや連続で取得できる。取得日や活動内容を各自で決めて、事前に学校に届け出る。報告書の提出を求めるか、対象外の日を設定するかなどは各学校が決める。
4月からすべての県立中学、高校、中等教育学校と特別支援学校でスタートする。市町村教委にも導入の検討を呼びかけているという。
「ラーケーション」は2023年度に愛知県が導入し、その後、茨城県や山口県、大分県別府市なども似た取り組みを始めている。