東京都世田谷区の都立砧公園で17日、日本とレバノンの国交樹立70周年を記念して、中近東一帯に自生するレバノン杉の苗木2本が植えられた。偶然の「発見」から約2年半。中東情勢の悪化など様々な壁を地元住民らの熱意で乗り越え、貴重な杉の植樹が実現した。
この日は青空の下、レバノン大使館の関係者や住民ら約40人が植樹式に参加。公園内の芝生に小さな穴をあけ、高さ50センチほどの苗木を植えた。近くに住む森祥二郎さん(83)は朗らかな表情を浮かべながら、その様子を見守った。
森さんが世田谷区へ引っ越してきたのは、40年ほど前のことだ。39万平方メートルの緑豊かな砧公園を気に入り、園内を歩くのが習慣になった。たまたま普段と違うコースを歩いていた2022年5月、雄大な杉に出合った。札には「レバノン杉」と書かれていた。
「なぜここに?」専門家が調べると…
レバノン杉は耐久力があり…