鹿角市議会本会議=2025年1月30日、秋田県鹿角市、滝沢隆史撮影

 市長による市職員へのパワハラが認定された秋田県鹿角市で、今度は市議による職員へのパワハラが疑われる言動も明らかになった。

 市議会が実施した職員へのアンケートで、回答した職員の約1割が市議によるパワハラやパワハラ的な言動を受けたり見聞きしたりした、とする調査結果が26日に公表された。

 同市では、関厚市長について、市の第三者委員会が1月、職員に対し「霞が関では、誰かが責任を感じてJRに飛び込んだり、ビルの上から飛び降りたりする」と発言したなど、計12の言動についてパワハラと認定した。これを受けて市議会は市長の不信任決議案を可決。関市長はこれに対し、2月に議会を解散した。

 第三者委の調査に先立ち、市が昨年7月に実施した市長のパワハラについて尋ねる職員へのアンケートで、「一部の議員からむちゃな要求や恫喝(どうかつ)をされた」とする回答があったことから、市議会が対応を協議。市議会は同9月、議員の任期満了が近いことを理由に調査しないことを決めたが、市民から「自分に甘い」との批判を浴び、今年1月に一転して調査を決める経緯があった。

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