茨城県つくばみらい市が包括連携協定を交わした茨城ゴルフ倶楽部。1962年に開場した歴史を誇る名門ゴルフ場だ=倶楽部ホームページから

 平日は市役所でデスクワーク、週末はゴルフ場でキャディーやコースの管理――?

 歴史と伝統を誇る人気ゴルフ場が集積している茨城県つくばみらい市が、一部職員を対象に副業としてゴルフ場で働くことを認める方針を固め、本格検討に入った。地元ゴルフ場の人手不足解消を目的にした異例の副業解禁で、早ければ来年度にも実施したい考えだ。

 市内のゴルフ場は、茨城ゴルフ倶楽部▽常陽カントリー倶楽部▽筑波カントリークラブ▽取手国際ゴルフ倶楽部の4カ所。高速道路や鉄道など交通の便に恵まれた人気のコースだが、各業界で担い手不足が課題になるなか、キャディーなどスタッフの確保が難しくなっている。「求人票を出しても、求職者がなかなか集まらない」という。

 市は10月31日、市役所に各ゴルフ場の支配人を招き、「ゴルフのまちつくばみらい」の実現を目的にした包括連携協定を結んだ。今後の連携事項として関係人口拡大や地方創生と並び、ゴルフの普及・振興・課題解決もうたった。

 地方公務員法で公務員の副業は原則として禁止されているが、社会貢献を目的とした事業のほか、一連の働き方改革の一環で繁忙期の農家の収穫作業など、地域の実情に応じて市長などが副業を許可できる。市によると、地元ゴルフ場に特化した副業解禁の取り組みは全国的に珍しい。

 市は副業での勤務は非番の週…

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