部活動を強くしようと、特定の受験生だけに入試要項にない加点をしていたことが、大分県の県立高校で1月、明らかになった。

 公立高校の入試で、中学の部活動の実績は、どう評価されているのだろう。

 取材すると、地域ごとに実態はばらばらだった。

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子どもとスポーツ

調査書点の内訳、明示する青森県

 「部活動等」200点、「教科の評定」135点、生徒会など「特別活動」50点――。

 青森県立弘前実業高校は、「特色化選抜」の調査書点(385点満点)の内訳を公表している。

 同県では、主に学力で測る一般選抜とは別に、各校の裁量が大きい特色化選抜を実施している。

 同校はバスケットボールなどの部活動が盛ん。特色化選抜の調査書点のうち、部活動についてはさらに詳しく「全国大会出場200点、東北大会出場180点、県大会ベスト8で110点、県大会出場50点を基本」という配点基準を公表している。

 これに、学力検査(500点満点)や面接(50点満点)なども加えて評価する。

 県教育委員会によると、県立高校ではほかにも、特色化選抜で部活動の実績を点数化している学校がある。どの程度明示するかは各校に委ねているが、配点を詳細に公表する学校が多いという。

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