高松市が採用しなかったロゴマーク案=高松市提供

 高松市は20日、15年ぶりに刷新する新ロゴマークを発表した。当初発表した案から「とにかく きょうも みんな たのしそう」というキャッチコピーを削った。パブリックコメント(意見公募)や、学生らを対象に開いたワークショップで批判的な意見が多かったという。

 市はロゴマークやキャッチコピーを公募せず、電通西日本高松支社に968万円で作成を委託。昨年12月に公表した案は、淡い青色の背景にオレンジ色で「TKMT 高松」というマークで、アルファベットの中に、キャッチコピーが白い文字で埋め込まれていた。

 公表後、市は香川大学や穴吹デザインカレッジなど6団体の45人が参加するワークショップを開催。学生らから「使いやすそう」「言葉遊びがおもしろい」とマークには肯定的な意見があり、「一定程度受け入れられている」と判断した。

 一方、キャッチコピーに関しては、「高松らしさがない」「説明しないと趣旨が分からないものは、キャッチコピーとは言えない」など、批判的な意見が多かった。

市長「うまくいくか、半々」

 また、市が1カ月かけて募集したパブリックコメントには、市内外の48人から計149件の意見があった。「メッセージ性がゆるすぎてよく分からない」や「稚拙なポエム」など、大半が批判的な意見だった。

 市は「各世代にキャッチコピーが届いていない」として、キャッチコピーは制定せず、マークにも埋め込まないことにした。大西秀人市長は「最初に見たときは、私自身もどんな意味なんだと思ったが、今はアピール力があっておもしろいと思っている。公募で選ぶとしたら、これにはならなかったと思う。うまくいくかどうか完璧な自信があるかと問われれば、半々くらい」と感想を述べた。

共有
Exit mobile version