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オホーツク海の海氷観測を行う海上保安庁の巡視船「そうや」。北海道の小樽港を20日に出港した同船には、海保の職員や北大の研究者ら総勢59人が乗っている。船の周囲は冷たい氷に覆われた海が広がるが、船内の気温は20度台と快適だ。そして何より、食事がおいしい。
「禁酒」の宣言
「船内での飲酒は、一切禁止となっております」。巡視船「そうや」に乗船した初日、同行者向けのブリーフィングでそう言い渡された。
海保の巡視船に乗るのは、私は今回が初めて。「やはり普通の船とは違うのだな」。そう思い知らされた。
でも、これは禁酒を実行する良い機会かもしれない。前向きにとらえることにした。
実は白状すると、私はこのところ、体に良くないと思いつつ、夜寝る前にお酒を飲む習慣をやめられずにいた。
でも、この船の中には、コンビニもなければ、ビールの自販機もない。いったん乗船してしまえば、甘い誘惑と戦わずに済むわけだ。
「禁酒」の航海が始まって2…