山田貢さん(左端)や大学生らがワインの完成を福田紀彦市長に報告した=2025年2月13日、川崎市川崎区の市役所、佐藤英法撮影

 川崎市麻生区の岡上地区で栽培したブドウを使ったスパークリングワインが完成した。昨年の川崎市制100周年を記念して醸造されたもので、地区でワイナリーを営む農家の山田貢さん(42)らが13日、川崎市役所を訪れ、福田紀彦市長に報告した。

 ワインづくりには田園調布学園大学や昭和音楽大学など、麻生区にゆかりのある四つの大学も協力した。明治大学の農場で学生が育てたブドウも使われ、ラベルには和光大学2年の尾崎沙良さん(20)の作品が採用された。岡上の農地のほか、川崎臨海部の工業地帯、貨物線、市役所などをモチーフにしたものだという。

 この日は学生たちも市役所を訪れ、山田さんが「(ワインには)学生たちのパワーも入っています」と紹介すると、福田市長は「ふくよかな味で、すっきり。バランスがいいですね」と感想を話し、「地域の大学が協力してくれた。価値ある一杯。川崎の価値を上げてくれたワインです」と応じた。

 ワインは限定100本。イベントでグラス販売をする予定だという。

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