香川県の離島を中心に3年に一度開かれる瀬戸内国際芸術祭。会期内外でその運営を支えているのがボランティアサポーターの「こえび隊」だ。国内外から訪れる「こえびさん」たちを受け入れ、事務局機能を担うのが、NPO法人瀬戸内こえびネットワーク。職員の石賀香里さん(44)に、活動の魅力や思いを聞いた。
――職員になったきっかけを教えてください
2010年の1回目の芸術祭は、お客さんとして訪れました。13年の春に初めてこえび隊の活動をして、その夏から、芸術祭の作品でもある豊島(土庄町)のレストラン「島キッチン」でアルバイトを始めました。居心地が良かったので、会期が終わった後も「もう少し長くいたいな」と思っていたところ、店長の誘いもあって職員になりました。気づいたら11年ですね。
――どんな活動をしていますか
私は、15年から男木島と女木島(いずれも高松市)をメインで担当しています。会期中は、作品受け付けの割り振りをするなど、こえびさんの受け皿になります。会期外でも、作品の管理とメンテナンスが必要なので、そのためにこえびさんを募集して一緒に作業します。また、島の草刈りやお祭り、運動会など行事のお手伝いをさせてもらうこともあります。
――活動で意識していること…