16日の沖縄県議選で、玉城デニー知事を支持する県政与党が大敗した。派閥の裏金問題が批判を浴び、自民の支持率は急落しているのに、なぜ沖縄では自民が大勝したのか。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設反対の「民意」が変わったのか。有権者に聞いた。
- 議員全員に個室、たびたび政権交代 他県と異なる沖縄県議会のルーツ
普天間飛行場がある宜野湾市。不動産会社に勤める同市の男性(33)は、自民候補に投票した。「玉城知事や支える県議たちは、基地問題ばかり。もっと子育て政策に力を入れてほしい」と語った。
2015年に米国から返還された同市の西普天間住宅の跡地では現在、国の沖縄振興予算を活用し、琉球大付属病院を移すなど「健康医療拠点」の整備が進んでいる。県には国と連携し、こうした政策を進めてほしいと感じている。
自民党の裏金問題には、ひっかかりもあった。だが、どの党も期待できない。「どっちもどっち。裏金問題は県議選の投票先を変える理由にはならなかった」と話した。
基地問題は「もういいかな」「声を上げても…」
那覇市のITエンジニアの男…