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【動画】岩手県大船渡市内での消火活動=総務省消防庁提供
岩手県大船渡市の山林火災は発生から6日目の3日も延焼が続き、焼失面積は前日から約300ヘクタール広がり、約2100ヘクタールに拡大している。早朝には、新たな集落への延焼も確認された。県や国などは、散水にあたる自衛隊のヘリコプターを増やすなど態勢を強化している。
- 写真で見る岩手県大船渡市を中心とした大規模火災
市によると、同市赤崎町の火が3日未明から南や西方向に延焼。午前4時20分ごろには、同市赤崎町外口地区で建物が燃えているのを確認したという。被害軒数は不明。夜間に空からの消火ができないことによる影響が大きいという。
ほかにも三陸町綾里地区周辺の火が北や東方向に燃え広がっている。
市などによると、自衛隊は散水能力の高い大型ヘリを2機増やし、8機に。東日本各地の防災ヘリを合わせ、十数機が空から散水をしている。
避難指示の対象は1日朝から変わらず1896世帯4596人。3日午前11時時点で小学校の体育館などに開設された避難所12カ所に1202人、避難所以外の親類や友人宅、車中泊などに少なくても2569人が避難している。
火災現場を含む岩手県沿岸南部には2月18日から14日連続で乾燥注意報が出ている。空気が乾き、風の強い時も多く、延焼しやすい状況が続いている。