岩屋毅外相は16日、ロシアによる侵略が続くウクライナを訪問した。首都キーウで外相会談に臨むほか、ロシア軍兵士による虐殺が起きたキーウ近郊のブチャも訪問する。また、同国のゼレンスキー大統領とも会談する見通しだ。
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ロシアによる侵略が今月19日で1千日を迎える中、ウクライナ支援の継続に懐疑的なトランプ氏が米大統領選で勝利するなど、同国を取り巻く情勢は先行きが見通せない状況となっている。
こうした中、岩屋氏は今回の訪問を通じ、日本政府としてウクライナ支援を継続する姿勢を示す方針だ。来年日本で開催されるウクライナ国内の地雷除去支援に関する国際会議に向けても連携を確認する。
日ウクライナ間では、安全保障分野の情報共有に関する「情報保護協定」が実質合意されており、今回の訪問でも情報共有を強化する必要性を確認する。
2022年2月のロシアによる侵攻以降、同国を訪問した日本の外相は岩屋氏で3人目。石破茂政権下では初の閣僚訪問となった。(里見稔)