奈良県山添村産の野菜をふんだんに使った地産地消のランチ「サスティナブルカレーグラタン」が、奈良ホテル(奈良市高畑町)のティーラウンジで販売されている。同村産の野菜を使った企画は2回目。ホテルは「観光客にも、こんなにおいしい食材が奈良にあることを知ってもらいたい」とPRしている。10月31日まで。
同ホテルと同じJR西日本グループホテルの「ホテルグランヴィア京都」の柏木健一総料理長らが昨年、使い道がなく捨てられてしまっていた食材を使って、「サスティナブルスープカレー」を開発。ビールを製造する際に出る麦芽かすをスパイスとして、チーズ製造時に出るホエイ(乳清)をブイヨンとして活用し、ほろ苦く風味豊かな「地球に優しいカレー」として生み出された。
今回、このカレーをベースに、ショートパスタ(カサレッチェ)を加え、同村産のカボチャ、ゴボウ、レンコン、ニンジン、小松菜などをふんだんに使ってカレーグラタンとして仕上げた。肌寒い秋の季節に合うように工夫したという。料理も同村産の木材を使ったプレートにのせて提供する。奈良ホテルの料理部次長の片岡大さんは「奈良のことに思いを色々はせながら、かみしめて食べていただきたい」と話している。
提供は午前11時半~午後2時。1日10食限定。サラダ、パン、コーヒーまたは紅茶付きで3500円(税・サービス料込み)。問い合わせは同ホテル(0742・24・3044)へ。(向井光真)