入試を控えた3年生のために東朋中が開いた学習会。大半の生徒が参加した=2025年3月2日午後1時23分、岩手県大船渡市、佐藤善一撮影

 避難指示区域内にあり、休校中の東朋中学校(大船渡市赤崎町)が2日、公立高校入試を目前に控えた3年生のために、大船渡市立根町のY・Sセンターで学習会を開いた。

 同校は2月27日から、今月4日までの予定(2日時点)で休校中。2月28日には、避難指示区域に追加指定された。

 全校生徒104人のうち、親類宅や避難所に避難しているのは91人。このうち21人が避難所で生活している(1日午後5時時点)。自宅で過ごしているのは13人だという。

 5、6日に予定されている公立高入試には、33人いる3年生のうち、30人が挑む。学習会は、市教育委員会のバックアップで実現した。入試の事前指導を含めたもので、直前の4日まで連日開く予定だ。

 2日は、自宅待機中だった16人の教職員も参加した。教科書や参考書を自宅においたまま避難した子どもたちのために、会場には教員が準備した各教科の教科書や問題プリントが用意されていた。

 参加は自由。途中参加、途中退席も自由にした。勉強内容は各自に任せ、教員がまわって生徒の質問に答えるスタイルをとった。生徒たちは、問題集や教科書を広げ、まわりの友人と会話をはさみながら、勉強に取り組んだ。

日常戻った感覚「安心して勉強できそう」

 ほとんどの生徒は地元の大船…

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