白煙が上がる秋葉山頂付近=7日午前11時30分ごろ、置賜広域行政事務組合消防本部のドローン映像から

 山形県南陽市宮内の秋葉山で4日に発生した火事は、4日目の7日午後6時前、置賜広域行政事務組合消防本部が鎮圧を確認した。鎮圧に伴い、148世帯410人に出されていた避難指示も解除された。

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 午前中は空中からは自衛隊ヘリ、地上からは消防署員や消防団員約120人が参加。6日にくすぶっていた山の北側などを消火した。午後はドローンなどで煙や熱を感知した場所を重点的に消火、山頂付近の立ち木も伐採した。

 同消防本部によると、煙や熱を感知しているところはあるが、延焼の危険がないと確認されたことから鎮圧と判断した。

 焼失面積は6日午後7時現在で137ヘクタールで、この日正午の約135ヘクタールからわずかに増えた。

 白岩孝夫市長は「鎮火に向けて最大限の努力をしていく。おおむねコントロールされた状態になり、市民の安心につながると思う」と話した。

 一方、南陽市に隣接する高畠町安久津で4日に発生した山林火災について、同消防本部は7日午後3時半過ぎに鎮火したと判断した。現時点の焼失面積は11.5ヘクタールで、けが人や建物被害は確認されていないという。(安斎耕一、大谷秀幸)

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