奈良市で参院選の応援演説をしていた安倍晋三元首相(当時67)が銃撃され死亡した事件から、8日で2年がたつ。殺人などの罪に問われた山上徹也被告(43)の裁判員裁判に向けた準備手続きが奈良地裁で続き、初公判は年明け以降になる見込みだ。
関係者によると、弁護側は山上被告の境遇が事件に与えた影響を正確に判断するため、心理学者などによる「情状鑑定」を求めている。裁判は量刑が最大の焦点になりそうだ。
山上被告は警備を重視した裁判所の判断で、奈良県内ではなく大阪拘置所(大阪市)に勾留されている。
山上被告は捜査段階で、母親…