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ソウルの国会で2024年12月6日、インタビューに応じる最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)代表=ロイター

 韓国で尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に対する弾劾(だんがい)訴追案が可決され、弾劾が妥当かどうかを判断する審判に向けた手続きが、憲法裁判所で進んでいる。弾劾を求める野党勢力の先頭に立ち、存在感を増したのが、進歩(革新)系最大野党・共に民主党の李在明(イジェミョン)代表(59)だ。次期大統領選の有力候補の一人に挙げられ、日本に対する強硬発言でも知られる。どんな人物なのか。

 「国民に狂気の宣戦布告を敢行した」。声明で、12日に尹氏が出した談話を痛烈に批判した李氏。3日夜の「非常戒厳」宣布後、反政権の象徴的な存在として、メディアへの露出も目立った。

 1964年、韓国南東部・慶尚北道生まれ。貧しい家庭で育ち、小学校卒業後に工場で働きながら検定試験で高卒資格を取得。奨学金を得て大学を卒業し、弁護士になった。2010年からソウル近郊の京畿道城南市長を務め、18年に京畿道知事に就任した。

 市長や知事を歴任した政策実…

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