北海道大発の就活生のための「学校」が注目を集めています。「日本式のジョブ型採用」普及を掲げ、自分の強みや関心を理解して就活に臨む取り組みは、国内外に急速に広がっています。学生の働くことへの考え方が変わる中、日本の採用慣行も変化しつつあります。(佐藤亜季)
「ここ、突っ込まれるかも。自分が面接担当者だったら気になるところを伝えていくので、整理してみて」
5月上旬、札幌市にある北大の構内。大学院2年生、杉原望さん(23)は就職活動の面接で話す内容について、後輩にアドバイスをしていた。自身の昨年の就活経験をふまえ、何回も人に話すことで、慣れていき、分かりやすく自分をアピールできるとも伝えた。
相手の後輩は、大学院1年生の藤原健裕さん(24)。まさに就活のまっただ中にいる。
2人の面談は、就活生のため…