首脳会談に臨む石破茂首相(手前から2人目)=2024年10月11日午前、ビエンチャン、内田光撮影

 自民、公明両党で衆院で過半数を割る少数与党が誕生し、石破政権の基盤が揺らいでいる。11月には南米で、二つの首脳外交の機会を控えているが、国内政治は流動的で、外務省は政局を見据えた外交日程の調整に苦心している。

  • 「俺らは打たれ強いんだ」 延命図る石破政権、立ちはだかる高い壁

 11月には15、16両日に南米ペルーでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、18、19両日にブラジルで主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の開催が予定されている。石破茂首相は衆院選から一夜明けた今月28日の会見で、「国政に一時たりとも停滞は許されない」と強調。一方で、APECやG20などの国際会議についても言及し「このような外交日程にも適切に対応していく」と意欲をにじませた。

 ただ、国会日程や経済対策の…

共有
Exit mobile version