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自民党岩手県連の大会であいさつする藤原崇衆院議員=2024年3月31日、盛岡市、松尾葉奈撮影

 自民党の派閥裏金事件をめぐり、石破茂首相が政治資金収支報告書への記載がなかった議員について、比例区との重複立候補を認めない方針を示した。岩手県内では岩手3区の現職、藤原崇氏が重複立候補できなくなる。接戦が続く岩手3区で、関係者は影響に気をもんでいる。

 藤原氏は2022年までの5年間に計14万円の不記載があり、幹事長注意を受けた。国会の政治倫理審査会への出席を求められたが、裏金作りに関わった大半の議員と同様、同審査会での弁明は行っていない。藤原氏は7日、朝日新聞の取材に「党本部の判断をしっかりと受け止める。小選挙区で勝つ取り組みを進める」と述べた。

 藤原氏と立憲民主党の小沢一郎氏は小選挙区で過去4回、接戦を繰り広げてきた。藤原氏は初出馬の12年から3回連続で比例復活にとどまったが、前回21年は50年以上、一度も選挙区で負けたことがなかった小沢氏に約9千票差で競り勝った。

小沢氏や自民、立憲の県連幹部は…

 藤原氏が重複立候補できない…

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