弁護団結成について会見する日高清司弁護団長(左)と菅聡一郎弁護士。日高弁護士は「まずは相談を」と呼びかけた=2024年10月9日午後1時6分、大阪市内、華野優気撮影

 紅麴(こうじ)原料を使った小林製薬(本社・大阪市)のサプリで腎障害の報告が相次いだ問題で、消費者問題に取り組む大阪の弁護士ら17人が9日、「紅麹(こうじ)サプリ被害救済弁護団」を結成したと発表した。全国から被害相談を募って補償交渉を進め、状況によっては訴訟も視野に入れるという。

 この問題に絡み、被害者弁護団が立ち上がったのは初めてという。

 大阪市内で会見した副団長の菅聡一郎弁護士は、大阪弁護士会で4月に実施した電話相談に全国から80件の相談があり、9月の説明会には約10人が集まったことを紹介。「不安を感じている人が全国に多数いることが分かった」と弁護団の結成理由を説明した。

 「深刻な健康被害を発生させた可能性が高い事案で、被害者救済を確実に実現していく必要がある」と話した。

摂取の女性が訴える「被害」の経過

 説明会に出席した東京都内の…

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