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埼玉県

 文部科学省が実施した2023年度の学校保健統計調査で、裸眼視力1・0未満の埼玉県内の小学生の割合は36%と、県の記録が残る06年度以降で最多だった。県は「タブレットやスマホなどの利用機会が増えていることが影響しているのではないか」とみている。

 調査では、県内の幼稚園や小中学校、高校など計193校を抽出し、10万5920人の結果をまとめた。うち小学生は3万8312人だった。

 学年別にみると、裸眼視力1・0未満の割合は、小学1年では4人に1人(25・5%)だったが、6年では半数近く(46・6%)にまで増えていた。裸眼視力0・3未満の割合も、小学1年の1・0%に対し、6年は19・2%と学年が上がるとともに増加していた。

 視力低下を防ぐため、県は「タブレットから目を30センチ以上離す」「30分に1回は休憩する」などの対応を呼びかけている。

 一方、むし歯がある子ども(処置完了者を含む)の割合は減少傾向にある。06年度は5~6割に上っていたが、23年度は06年度と比べて半分以下になっている。

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