東京都立小児総合医療センターの救急外来=東京都府中市、足立菜摘撮影
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 新型コロナが感染症法の5類に移行して1年。感染対策は個人の判断に委ねられ、流行の「波」もあったが、全体的に医療体制が逼迫(ひっぱく)する事態には至らなかった。一方、小児医療の現場では「異変」も起きていた。

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 2023年夏。東京都立小児総合医療センター(東京都府中市)の救急外来を、発熱やせきなどの症状を訴える親子連れが次々と訪れた。診察を待つ患者らは待合室やロビーに入りきらず、駐車場にも及んだ。診察まで3、4時間待ちの状態は連日続いた。

 「10年の開院以来、救急外来を訪れる患者が一番多い異例の夏だった」。同センター感染症科の堀越裕歩(ゆうほ)部長は「パンク状態」だった昨夏をこう振り返る。

 23年5月、コロナが季節性インフルエンザなどと同じ感染症法の5類に移行、感染対策は「個人の判断」となった。その後、同センターの小児科は様々な感染症の「波」に襲われた。

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