初当選を決め、花束を贈られる永友美智子さん(右)=2025年3月2日午後8時54分、宮崎県川南町川南、奥正光撮影

 全国的に珍しい住民投票によるリコール成立で、議会が解散した宮崎県川南町の町議選が2日投開票され、定数13のうち半数近い6人の新顔が当選した。リコール運動を推進し、自ら立候補した女性の訴えや戦いぶりを追った。

 町議選で初当選した永友美智子さん(66)。5日前の告示日、はちまきを締めて集まった支持者を前に「住民の意見を聞きながら13人の議員で話し合い、こんなすったもんだが二度と起きないよう頑張っていく」と決意を述べ、選挙カーに乗り込んだ。

 川南町から車で1時間ほどの同県延岡市生まれ。地元の商業高校を卒業後、大手化学メーカー・旭化成に入り、若い頃は陸上競技の選手だった。2013年、夫の定年退職を機に、夫の実家がある川南町に移り住み、お年寄りの通院や買い物を支えるボランティアに取り組んだ。

 移住から10年。23年4月…

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