吉田ルートで頂上をめざす登山者=2024年7月2日、山梨県の富士山、吉沢龍彦撮影

 富士山に山梨県側から登る吉田ルートで2024年に初めて実施された通行規制は、効果があったのか。登山者の位置情報を用いて民間企業が検証したところ、富士登山の典型的な行動には大きく六つのパターンがあることが分かった。

 検証を担ったのは、山などで遭難した人を捜索するサービス「ココヘリ」を運営する民間企業オーセンティック・ジャパン(福岡市)。結果をまとめて1月16日に発表した。

 吉田ルートでは24年7月1日から9月10日までの登山シーズン中、富士スバルライン五合目の登山口にゲートを設け、入山料2千円を徴収するとともに夜間(午後4時~午前3時)の入山を禁止した。登山者が殺到して受け入れが困難になるオーバーツーリズムや、睡眠を取らずに夜通し登山道を歩く「弾丸登山」を防ぐことが大きな目的だった。

移動速度に大きな差、遭難一歩手前のケースも

 オーセンティック・ジャパン…

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