富士スバルラインが悪天候で通行止めになり、登山客らの車の長い行列ができた=2024年7月1日午前6時48分、山梨県富士河口湖町、上田幸一撮影
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 富士山は1日、山梨県側の登山道、吉田ルートが山開きした。5合目にゲートを設けて、1日あたりの登山者を4千人までに制限するとともに、通行料2千円を徴収するなどの新ルールもスタートした。

 この日は5合目付近が強風に見舞われ、ふもとから5合目に向かう有料道路「富士スバルライン」が午前0時から通行止めになった。午前7時ごろには、ふもとの料金所前で50台以上の車が列を作った。通行止めはその後、午前9時ごろに解除された。

 列の先頭にいた千葉県四街道市の松戸正治さんは「山開きの日に40年近く来ているが、料金所で足止めされたのは初めて。でも安全を考えればやむを得ないですね」と話した。

 新ルールは「ご来光」目当てに徹夜で山頂を目指す「弾丸登山」や、頂上付近の混雑を防ぐ狙いから導入された。ゲートは午後4時~翌午前3時は閉鎖される。

 静岡側の三つのルートでは7月10日に山開きとなる。開山期間は9月10日まで。(池田拓哉)

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