システム開発会社の富士ソフト(本社・横浜市)をめぐり、米投資ファンド2社による争奪戦が起きている。先に買収表明していたKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)は5日、株式公開買い付け(TOB)を開始。これに対し、ベインキャピタルがさらに高い価格での買収を提案する用意があると表明する異例の事態となっている。
東証プライム上場の富士ソフトは1970年創業。企業の情報システムや機械に組み込むソフトウェアに強みがあり、最近では自動運転の制御ソフトなどが好調な企業だ。全日本ロボット相撲の主催企業としても知られる。2023年12月期の売上高は2988億円、純利益は118億円だった。
この会社の成長性を見込み、先月8日に買収計画を発表したのがKKRだった。
1株8800円で9月中旬か…