スタジオジブリの宮崎駿監督が長年乗っていた愛車「シトロエン2CV」の展示が29日、ジブリパーク(愛知県長久手市)で始まった。
ライトグレーに輝くシトロエン2CVは、屋内エリア「ジブリの大倉庫」の中央階段下のフロアに飾られた。車体の前後には高齢者マークや交通安全のステッカーがそのまま貼られていた。
現地を訪れた大村秀章知事は「ジブリパークに新しい魅力が加わった。多くの人にかわいがってもらえたら」と話した。
県によると、シトロエン2CVは宮崎監督が長男の宮崎吾朗監督を保育園に送り迎えするため、約60年前に初めて購入した車。次第に愛着がわき、その後何台もの2CVを乗り継いできたという。映画「ルパン三世 カリオストロの城」にも登場した。
宮崎監督が高齢になり、運転を止めた後も自宅のガレージで保管していたという。パークの監修を手掛けた吾朗監督は「宮崎家では乗ることがなくなりましたが、たくさんの思い出が詰まった2CVです。ジブリパークで末永く大切にしていただければ幸いです」とコメントを出した。
ジブリパークは事前予約制。詳細はホームページ(https://ghibli-park.jp/)。