大崎署から移送される姜光紀(カングァンギ)容疑者=2024年5月1日午前3時28分、東京都品川区、西岡臣撮影

 栃木県那須町の河川敷で4月16日、会社役員夫妻の焼損した遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の捜査本部は1日、実行役とみる男2人を死体損壊の疑いで逮捕し、発表した。いずれも認否は明らかにしていない。捜査本部は、2人は事件発覚当日に夫妻と接触したとみており、夫妻の死亡の経緯についても事情を聴く方針。事件での逮捕者は計4人となった。

 捜査本部は、別に首謀者がおり、依頼を受けた容疑者グループが事件を起こしたとみている。

 捜査本部によると、1日に逮捕されたのは住居、職業不詳で韓国籍の姜光紀(カングァンギ)(20)と、住居、職業不詳の若山耀人(きらと)(20)の両容疑者。逮捕容疑は4月16日未明から朝までの間に、会社役員の宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)=東京都千代田区=の遺体に火を付け、損壊したというもの。

 捜査本部は4月29日に指示役の佐々木光容疑者(28)=住居、職業不詳=を、4月21日に仲介役で建設業の平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)=埼玉県越谷市=を同容疑でそれぞれ逮捕していた。

 平山容疑者は東京都品川区のコンビニエンスストアで事件前日の15日夜、自分の車を姜、若山の両容疑者に引き渡したことが確認された。その後、車は同区内の空き家に移動。2人は16日午前0時ごろにこの空き家で夫妻と接触し、車はその後、栃木に向かっていた。

「年末から年明けに知り合って何度か飲んだ」

 平山容疑者は捜査本部の調べ…

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