宝塚大劇場=兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影

 宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)は、7月をめどに株式会社に変わる。内部統制や労働管理などを適切に行えるようにするのが狙い。歌劇団をめぐっては、2023年秋、劇団員女性が死亡する問題が起きた。上級生(先輩劇団員)によるパワーハラスメントも明らかになっていた。

 私鉄大手の阪急阪神ホールディングス(HD)が14日発表した。いまの歌劇団は、阪急電鉄のステージ事業の一部門で、運営は電鉄関係者が大半を占め、透明性に課題があった。

 4月1日に阪急電鉄が資本金1億円で、100%子会社の「宝塚歌劇団」をつくり、7月をめどにいまの歌劇団の事業を移す。本社の場所は現在の本拠と変わらない。

 別組織にして電鉄との一定の距離を置き、取締役の過半数を社外出身者にする。事業、管理、内部監査の三つの部門でそれぞれリスク管理しながら、監督機能の強化を図るとする。

 株式会社化に先立ち、3月以降、人事制度や雇用形態も見直す。入団6年目以降の劇団員は、これまで業務委託契約に切り替え個人事業主としてきたが、1年の有期雇用契約に変える。

 問題視されていた劇団員の「…

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