羽田空港内で、完全自動運転の「トーイングトラクター」を走らせる試験が行われている=2024年7月16日午前、東京都大田区

 羽田空港で、完全自動運転の「トーイングトラクター」(TT車)で貨物コンテナを牽引(けんいん)する試験が行われている。運転席に人がいない状態の自動運転車両が、空港の制限区域内を走るのは国内で初めてという。全日本空輸は、2025年度中の実用化を目指している。

 全日空とTT車を開発・製造する豊田自動織機は19年度に佐賀空港と中部空港で、20年には羽田空港で自動運転TT車の実証実験を始めた。これまでは運転席に安全確認のための人が座る「レベル3」だったが、今回は無人の「レベル4」。国内で最も利用者が多く、旅客を搭乗口に運ぶバスや給油車など、様々な車両が行き交う羽田空港での試験運用で、早期の実用化にめどをつけたい考えだ。

「半世紀以上変わらない働き方を変える」

 最大6両のコンテナ(計13…

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